大きな相場の流れがどちらに向かっているのかを見るトレンド系の指標、押し目買いや利益確定時の売り抜きポイント、さらにトレンドの転換点を探るために使うオシレーター系の指標と見てきましたが、最後に第三極とも言えるテクニカル指標を紹介しましょう。
それはフィボナッチと呼ばれるものです。
フィボナッチを使えば、相場がどの程度上下しながら推移していくかを予測することができます。
ちょっとオカルト染みているのですが、黄金比と呼ばれる人の目で見て美しいと感じるものの比率や、ひまわりの種の付きかた、樹木の枝別れの仕方などには一定の法則性があると言われています。そんな自然界に現れる現象に共通する規則性に着目したものがフィボナッチで、1.618という比率を駆使して相場の動きを予測しようというものです。
フィボナッチ系のテクニカル指標もいくつかあるのですが、ここではフィボナッチ・リトレースメントを取り上げましょう。
フィボナッチ・リトレースメントとは、FXの為替相場も人間という自然界にある存在が作り出す動きですから、自然と規則性を持つものだ、という考え方で成り立っています。
フィボナッチの重要な比率である1.618を使って、相場の値動きを予測してやろうというのがこの指標の特長です。
具体的には、投資の時に1から0.618を引いた0.382と0.618を目安になる数字として使い、相場が「1」動いたら「0.618」あるいは「0.382」戻ってから再び反発して動き出すと相場の値動きを予測してやります。
日本には「半値押し」「3分の1押し」という投資用語があります。
これは直近の高値を付けてから利益確定に圧されて値を下げてきた場合、直近の高値までに上げた分の半分程度、あるいは3分の1程度下げたところで反発に転じ、再度上昇に転じるというものです。
恐らく経験則から言われるようになったのですが、先ほど挙げたフィボナッチも3分の1に近い数字です。
このことからもフィボナッチがあながち見当外れではないことを理解していただけるのではないでしょうか。